4月27日(土)「医療従事者から患者の立場になって」というテーマで講演会を行いました。
講師は、日本ALS協会鳥取県支部設立準備会会長 岡本充雄さんです。
脳や末梢神経から筋肉に伝える運動神経細胞が侵される病気で、進行すると呼吸することも出来なくなるという難病の一つです。
今回の講演に医師・看護師など多職種約60名が参加して行われました。
臨床検査技師として第一線の医療現場で働いておられた岡本さんが、突然ALSという難病を患い、「患者」という立場になったことで見えてきたもの、感じてきたこと、学ばれたことを、同じ医療従事者としてお話下さいました。
患者目線になってコミュニケーションをとることの大切さや初心を忘れないで欲しいと話されました。また、ルールは誰のためにあるのか?患者のためなのか、病院のためなのか考えて欲しい、医療とは何か?看護とは何か?を私たちに問いかけられました。
病気になる前は目の前の人を助けることが医療だと考えていたが、この病気になって分からなくなってしまったと話されました。岡本さんから私たちに投げかけられたことは患者の立場に立ってケアする、話しをするなど職種に関係なく、日々の業務全てに関わっていくものだと感じました。
私たちは、岡本さんが一所懸命伝えて下さったことを全職員で共有し、患者さんと接していく中でそれぞれの答えを見つけ、医療活動を行っていきたいと思います。