消化器内科

概要

当院は1983年に導入した食道静脈瘤硬化療法を筆頭に、緊急内視鏡的止血術において鳥取東部の救急医療に貢献してきた実績があります。これを中心に発展し1986年に消化器グループを結成、以降研鑽を重ね、消化管疾患・肝胆膵疾患の全般にわたり診療を行っています。

消化管領域

2016年実績で、上部内視鏡検査年間3,623件(前年2,947件)、下部内視鏡検査878件(前年725件)。
上部内視鏡検査は全例NBI対応ハイビジョン内視鏡にて行っており、各種癌の早期発見に努めています。下部消化管内視鏡検査も、全例ハイビジョン硬度可変式拡大内視鏡を用いて行っており、苦痛が少なく診断能の高い検査を行っています。下部内視鏡検査は、特に若い女性にとっては敷居の高い検査ですが、当院は女性医師も多く、指定していただければ女性医師により検査させていただきます。

処置に関しましては、内視鏡的止血術をはじめ、早期食道癌・胃癌・大腸癌の内視鏡的治療(EMR、ESD)、消化性潰瘍に対してヘリコバクターピロリ除菌療法などを行っています。

食道静脈瘤に対しては硬化療法(EIS)・静脈瘤結紮術(EVL)にて治療にあたっています。また、消化管悪性腫瘍による狭窄に対してはステント留置を行い、緩和ケア医とも連携しながらQOLの改善に努めています。

肝胆膵領域

腹部超音波件数は年間4,092件(前年 3,779)。
肝炎ウイルスキャリアの患者登録を1994年より開始し、定期的な超音波検査・ダイナミックCT検査による肝細胞癌の早期発見に努めています。C型慢性肝炎に対しては、インターフェロンフリー治療も開始しました。

肝細胞癌に対しては外科と合同で検討し、肝動脈塞栓術(TAE)、経皮的エタノール注入療法(PEIT)、ラジオ波凝固療法(RFA)、肝切除、化学療法、分子標的治療薬など患者様に最も適した治療を行っています。

胆膵領域については、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、十二指腸乳頭切開術(EST)による総胆管結石除去術、悪性胆道狭窄に対するステント留置、経皮的胆管ドレナージ(PTBD)などを中心に行っています。

 

肝臓病教室

2012年8月より肝臓病教室を始めました。
3ヶ月毎に定期開催しており、毎回40名前後の参加があります。
開催日につきましてはHP等でご連絡しますので、是非多数の方々にご参加いただきたいと思います。

施設認定

  • 日本内科学会教育関連施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会教育施設
  • 日本消化管学会暫定処置による胃腸科指導施設
  • 日本肝臓学会教育施設
  • 日本超音波医学会専門医研修施設
  • 日本消化器がん検診学会指導施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本プライマリ・ケア学会認定研修施設

設備・施設

  • 内視鏡装置(ハイビジョン内視鏡、NBIシステム)
  • 内視鏡画像ファイリングシステム(NEXUS)
  • 腹部超音波装置(アロカ社α10)
  • CT(東芝メディカル、Aquilion16)
  • MRI(東芝メディカル、エクセラート1.5テスラ)
  • アンギオ装置(GE横河メディカル、INNOVA3100IQ Pro)
  • シンチグラム(シーメンス旭メディック、E.CAM)

スタッフ

宮崎 慎一

森田 照美

大廻 あゆみ

甲斐 弦

上萬 恵(非常勤医師)

野田 裕之(非常勤医師)

外来診療

 
午前

宮崎

大廻

上萬

 

 

宮崎

大廻

   
午後            

業績

  1. △胃がん検診従事者症例研究会(倉吉)(平成28年2月6日)
      検診発見胃がん症例提示
       宮崎慎一
  2. △消化器疾患研究会(鳥取)(平成28年3月16日)
      当院で経験した、重症型アルコール性肝炎の2例
       大廻あゆみ、宮崎慎一、森田照美、甲斐弦、上萬恵、野田裕之
  3. ○第114回日本内科学会中国地方会(岡山) (平成28年5月7日)
      保存的に治療し得た十二指腸狭窄合併groove pancreatitisと考えられる1症例
       宮崎慎一、甲斐弦、大廻あゆみ、森田照美、上萬恵
  4. ○第105回日本消化器病学会中国支部例会(松江) (平成28年6月11日)
      当院で経験した、重症型アルコール性肝炎の2例
       大廻あゆみ、宮崎慎一、森田照美、甲斐弦、上萬恵、野田裕之
  5. △大腸がん検診従事者症例研究会(米子)(平成28年8月6日)
      検診発見大腸がん症例提示
       宮崎慎一
  6. △消化器疾患研究会(鳥取)(平成28年9月1日)
      内視鏡的バリウム散布が有効であった難治性大腸憩室出血の2症例
       時松葵、宮崎慎一、甲斐弦、大廻あゆみ、森田照美、野田裕之 
  7. ○第9回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会(松江)(平成28年12月3日)
      治療に難渋した、鉄剤静注による続発性ヘモクロマトーシスの1例
       宮﨑慎一、大廻あゆみ、森田照美、山本雅司、野田裕之、竹内勤
  8. ○第9回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会(松江)(平成28年12月3日)
      治療契約に基づく経管栄養が有効であった、中年期発症摂食障害の1例
       大廻あゆみ、宮﨑慎一、森田照美、野田裕之、竹内勤、山本雅司、田治米佳代世
  9. ◎平成28年度 肝炎等克服実用化研究事業 班会議(東京)(平成28年12月12日)
      猪胆(乾燥猪胆嚢)からの感染が疑われた急性E型肝炎の1例
       宮﨑慎一

    (◎:全国、○:地方、△:地域)

論文

  1. 宮崎慎一,甲斐弦,大廻あゆみ,他:Long segment Barrett esophagusに合併した表在型Barrett食道腺癌の1例.鳥取医誌 2016;44:25-29.
  2. 宮﨑慎一,野田裕之,森田照美,他:猪胆(乾燥猪胆嚢)からの感染が疑われた急性E型肝炎の1例.肝臓 2016;57:11:606-613.

その他

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初期研修医の皆様へ

当院は小規模ながら、消化器領域全般にわたる治療を幅広く行っています。High-volume centerと異なり全体の症例数は多くはありませんが、医師一人が経験できる症例数はそれらに引けを取らないと考えています。検査や処置についても初期研修の段階から積極的に取り入れており、小規模ならではの、マンツーマンの指導が可能となっています。初期研修を終えられ、消化器領域を専門としようとされる方にとっては適した研修施設であると自負しております。共に切磋琢磨できる方をお待ちしております。